「金田一を語る人」の今回のテーマは「【金田一少年の事件簿】あの事件はなぜドラマ化されなかったのか?」です。金田一少年の事件簿のドラマといえば、道枝駿佑くん主演による2022年の5代目ドラマが記憶に新しいところですね。 ほかにも過去は、1995年の堂本剛くん主演の初代に始まり、様々な事件が描かれてきました。そんな中で、金田一ドラマのファンの方々の間では「この事件がドラマ化されて欲しいなぁ」 と期待するストーリーが、たくさんあるのも事実のようです。今回の動画は「あの事件はなぜドラマ化されなかったのか?」 という観点から、過去の事件を振り返っていきます。なお、今回の内容はあくまで、読者の立場・視聴者の立場からの予想や考察を含んでいますので、ご了承ください。また、それぞれの事件のネタバレも含んでいますのでご注意ください。【1】初期からの「三大ドラマ化されない事件」まずは、金田一少年の事件簿の連載初期に連載された事件で、2023年時点でドラマ化されていない3つの事件を挙げてみましょう。 それが、こちらです。「魔神遺跡殺人事件」「天草財宝伝説殺人事件」「怪奇サーカスの殺人」これらを個別に考えてみます。「魔神遺跡殺人事件」魔神遺跡の事件は、石室の密室トリックなど読者には根強い人気がありますが、ドラマ化には至っていません。 仮に魔神遺跡の事件を、原作そのままにドラマ化するとしたら、障壁になりそうな要素はなんでしょうか? そう考えた時、例えば、これらのシーンが理由になりそうです。 「宗像さつきの三つ目の戒め」 「宗像今日子と凶鳥の命」 「鳥辺野章の鳥類捕獲」そして…「港屋寛一の銅鐸」金田一シリーズ随一の「可哀相な被害者」とも言われている港屋のシーンも、見逃せないでしょうか。 ただし。 宗像今日子に関しては、ベールをかぶる程度ではバレてしまうというなら、彼女自体を登場させなければ良いかと思います。 それが無理なら、例えば白蛇蔵の白神蓮月のように「覆面」にしてしまうとか。また。 一部読者には印象の強かったという、宗像さつきの「三つ目の戒め」のシーン。 こちらは、アニメ版では宗像が「金田一くんに強く迫った」という程度にとどめられています。 テレビでのドラマ化の場合にも、その方向で行くというアイデアもありそうです。そのほか。「鳥辺野章の鳥類捕獲」に関しては、そのシーン自体をカットしてもトリックに影響しないと思います。ただ…。「港屋寛一の銅鐸」これに関しては、シーンをカットすれば良いとも、簡単には言えないのが現状です。 魔陣村の言い伝えにおいて、銅鐸を欠いてしまうと、ストーリー全体のバランスが崩れてしまうとも考えられそうです。 これに関しては「原作通りではないにしても、港屋を銅鐸と関連づけるシーン」 として、必要なのではないでしょうか?「天草財宝伝説殺人事件」続いては、天草財宝の事件です。 ここに関しては、こういった要素がハードルになる可能性はないでしょうか?「舞台が天草に限定されている」「犯人の動機が異質」まずは「舞台が天草に限定されている」という点についてです。 こちらは、例えば2022年時点の社会情勢を踏まえれば、ロケの調整が困難だったという可能性も考えられるでしょう。 原作における天草でのストーリーが実現しない場合は、例えばですが 「白髪鬼殺人事件」のような、怪人名を押し出した名前になってしまうことも考えられそうです。この場合は「飛騨からくり屋敷」が、ドラマ版では「首なし村」や「首狩り武者」という名称だったことと、似たイメージです。「怪奇サーカスの殺人」こちらも、連載初期の事件の中ではドラマ化されていない事件です。 怪奇サーカスの事件がドラマ化されていない理由があるとしたら、考えられそうな要素は、こちらでしょうか。「子役のサーカスのシーン」「ドラム缶のトリック」このうち「ドラム缶のトリック」に関しては、水の移動に関しては、複数代のカメラを駆使したり、あるいはCGを使うなどでカバーできるかと思います。 一方で「子役のサーカスのシーン」に関しては、どうしてもCGなどでは補えないものもあります。原作にあった空中ブランコなどは、 「あ、CG使ってる」 となった場合、アクションが不自然になるかも知れません。一方で、サーカスのシーンはクリアできるけれど、複数の子役たちを登場させるシーンが、どうしても必要になってきます。 そこでの演技力の高さも求められるとしたら、怪奇サーカスの事件はドラマ化に向けて、少しハードルの高い事件なのかも知れません。【2】目指せ第2の花子さん?短編が日の目を見るか続いて考えてみる事件は「短編集」です。 ここでは、かつて短編集のコミックスに収録されていたり、おおむね10話未満の事件や、コミックスで複数巻にまたがらない事件を短編と呼ばせていただきます。 ザッと、こんな感じですね。「金田一少年の事件簿」短編集氷点下15度の殺意 誰が女神を殺したか? 1/2の殺人者 聖なる夜の殺人 鏡迷宮(ミラーラビリンス)の殺人 白銀に消えた身代金 フィルムの中のアリバイ 殺人レストラン 血染め(ブラッディ)プールの殺人 瞬間消失の謎 妖刀毒蜂殺人事件 怪盗紳士からの挑戦状 午前04:40の銃声 女医の奇妙な企み「金田一少年の事件簿」20周年記念シリーズ暗黒城殺人事件「金田一少年の事件簿」第2期不動高校学園祭殺人事件 血溜之間殺人事件 高度1万メートルの殺人 これらに関しては、 「え?短編集はドラマの1時間の尺で足りないからじゃないの?」 とおっしゃる声もあるかも知れませんが、必ずしも、そうではないと思います。 その根拠が、2022年にドラマ化された「トイレの花子さん」です!短編集の「亡霊学校」がドラマ化されたことから、「短編集だからドラマ化されない」とは言い切れないようです。むしろ、ファンからの人気が高い事件であれば、今後もドラマ化される可能性は十分にあると言えるでしょう。ドラマ化が難しいと考えられる事件一方で、ドラマ化が難しいと考えられる事件もあります。明智警視やフミちゃんが主人公のスピンオフ的な事件: 金田一くんが主演ではないため、「金田一少年の事件簿」のドラマとして扱うのは難しいと考えられます。金田一くんを主演に書き換えるという方法も考えられますが、そこまでする必要があるのかという観点から、可能性は低いと考えます。『金田一二三誘拐殺人事件』: 事件名の通り、フミちゃんの存在が不可欠であり、臨場感ある誘拐シーンを表現するためには、子役の役者さんに高い演技力が求められます。この点がクリアできれば、ドラマ化の可能性はあると考えられます。【3】放送するなら冬クール?雪山が舞台の事件さぁ。 続いては、金田一少年の事件簿でいくつも描かれ、見応えあるトリックなど人気を集める舞台のひとつ「雪山」コレです。該当するのは、こちらの事件でしょうか。「雪霊伝説殺人事件」「雪鬼伝説殺人事件」「電脳山荘殺人事件」これらの事件をドラマ化するには、一番シンプルな手法としては、コレでしょうか。「冬クールの放送」ただ、現実的にはドラマ化としては、私は「逆」だと思います。 どういう意味かというと、 「ドラマ化したい雪山の事件があるから、冬にドラマを放送しよう」 というより 「大人たちの話し合いで金田一少年の事件簿をドラマ化するけれど、どの時期に放送しようか?」 つまり、テレビ的には、スケジュールやタイミングを押さえておくのが先ではないか、という意味です。 そのうえで、雪山の事件がドラマ化できそうな冬クールの放送だというなら、もちろん雪霊伝説などのドラマ化も可能性がありそうですけれどね。 あるいは。 こういったパターンもアリでしょうか。「設定をグリーンシーズンに変更する」つまり、 「原作では冬の事件だったけれど、夏なら夏で変更してドラマ化する」 というものです。 実は過去に、原作では雪山が舞台だった事件のうち、設定を夏に変えて放送された事件が、少なくとも一つ存在します。 それが…、「タロット山荘」原作では真冬の雪山で、金田一くんが雪の風車に取り残されるピンチも描かれましたが、剛くん主演で96年に放送された初代ドラマでは、舞台をほぼほぼ夏に変えてドラマ化されていました。 ただし。 それぞれの事件で、雪や氷に関するトリックは、多少なり変更が必要になってくるでしょう。 例えば雪霊伝説なら「窓の格子の密室トリック」だとか。 雪鬼伝説なら「コテージ消失トリック」とか。ただ、電脳山荘に関しては「雪で閉ざされた世界」ではあるものの、どうしてもトリックに雪が不可欠かと言われれば…、そうでもないと考えています。 なので、電脳山荘に関しては、舞台を山奥にして「落盤事故で自由に下山できなくなった」 という設定にすれば、グリーンシーズンでのドラマ化の可能性も見えてきそうです。【4】1シリーズにひとつまで?小説版のドラマ化はあるか続いては、小説版を原作とする事件のドラマ化を考えてみます。 つい先ほど挙げてみた「電脳山荘」もそうですが、金田一少年の事件簿では、小説版の事件もいくつか存在します。 中でも「幽霊客船」は松潤主演の2代目ドラマで、そして「鬼火島」は山田涼介くん主演の4代目ドラマで、それぞれ放送されています。「オペラ座館・新たなる殺人」「雷祭殺人事件」「殺戮のディープブルー」「邪宗館殺人事件」まだドラマ化されていないコレらの事件の中で、たとえばオペラ座館は、そこで行われた他2つの事件との時系列を切り離してドラマ化すれば、実現は可能なのではないでしょうか? 「学園七不思議」などはリメイクだってされていますし、演者さんが違うドラマは「パラレルワールド」のように受け止めれば良いのかも知れません。 また、2022年の5代目ドラマ放送時期の、金田一少年の事件簿の原作・天樹征丸先生のツイートを拝見する限りでは、雷祭のドラマ化の可能性もあり得るのかなと考えてしまいます。天樹征丸先生のツイートのURL(雷祭に関して)https://twitter.com/agitadashi/status/1541047020714364933?s=20【5】6代目に期待?直近の人気作ドラマ化の可能性そして。 最後は「6代目ドラマに期待したい作品たち」という形でご紹介します。これらの事件は、ここまででご紹介した事件の中では、比較的新しい部類の事件です。 5代目ドラマでも放送される可能性が、もしかしたら存在していたのかも知れません。でも、泣く泣く断念された可能性があったのだとしたら…?仮に今後も金田一少年の事件簿のドラマが放送される場合は、そこでドラマ化を期待したいと思います。中には、怪盗紳士が関わっている事件だとか、高遠遙一が裏で犯人を操っている事件などもありました。そこに関しては、ドラマとして、どんな落とし所になるかはアレンジが必要かも知れません。あるいは、高遠が登場するなら、そういった事件が2つないし3つくらいはドラマ化される前提でしょうか。また、こちらの2つに関しては「金田一少年の事件簿30th」で、2022年にイブニングで連載されていたものです。「八咫烏村殺人事件」「鬼戸・墓獅子伝説殺人事件」なので、5代目ドラマの中に組み込むにしてはスケジュール的に流石に厳しかったのだと考えます。 ただし。 先ほども話した通り、次のドラマで高遠が絡んでくるならば、比較的近い時期に連載されていた、「黒魔術殺人事件」「剣持警部の殺人」「亡霊校舎の殺人」「鬼戸・墓獅子伝説殺人事件」このあたりから2つないし3つ、1クールの連続ドラマの中でドラマ化される展開も、アリなのではないでしょうか?