いつもご視聴いただき、ありがとうございます!金田一シリーズの事件ごとの感想動画。今回ピックアップするのは、コチラです!「騒霊館●●事件」【1】作品のあらすじ大学のオカルト研究部が肝試しを行ったのは、山奥に佇む不気味な洋館でした。そこで発生したのは、「ポルターガイスト」としか言いようのない奇妙な現象だったのです。一方その頃、金田一くんはまりんちゃんと2人で取引先の「電報堂(でんぽうどう)」を訪れ、新しいプロジェクトの説明を受けていました。その仕事先というのが、偶然にもオカルト研究部の学生たちが肝試しに訪れていた洋館――「壮麗館(そうれいかん)」だったのです。壮麗館には、イベントの前に取材で訪れていたルポライター・佐熊洋平(さくま・ようへい)の姿もありました。彼が参加者たちに語っていたのは、この館が廃屋だった頃に起こったとされる「ポルターガイスト」の言い伝えについてでした。オカルト研究部出身の唐崎(からさき)夫妻はこの話に強い関心を示しましたが、他のメンバーの中には「迷信だ」と取り合わない人もいたのです。【2】登場人物白鳥麗桜(しらとり・れお:29歳)/電報堂営業二課黒原太(くろはら・ふとし:25歳)/白鳥の部下庭本大河(にわもと・たいが:29歳)不動産会社勤務唐崎星也(からさき・せいや:28歳)中小建設会社勤務唐崎萌音(からさき・もね:27歳)星也の妻派遣社員久門朝香(くもん・あさか:25歳)専業主婦鹿野美雨(しかの・みう:36歳)画家佐熊洋平(さくま・ようへい:45歳)ルポライター花塚衣舞(はなつか・いぶ:23歳)読者モデル梅村修児(うめむら・しゅうじ:33歳)ソムリエ中根沢児郎(なかねざわ・ごろう:50歳)ヨーロッパ家具輸入業💡関連ページ/この事件に関する考察など「金田一少年の殺人」と「騒霊館殺人事件」が似ている9つの理由https://kinda1.web-myoko.net/notes/vVzUoxGV【3】事件の主なポイント(ポイント1) 勝手に動く?道具たち電力に限りがあったため、日没後には蝋燭を灯りにしていたメンバーたちでした。ところがその最中、カウンターの上に置かれていたグラスがひとりでに落ちて割れたり、金田一くんが火をつけた覚えのない蝋燭が自然に灯り始めるという現象を、複数の参加者がリアルタイムで目撃したのです。この出来事に、ポルターガイストの存在を疑わずにはいられない者もいました。いったい、これにはどんな「しかけ」があるのでしょうか…。やがて第1の事件が起こります。それはなんと、参加者の多くが同じ部屋にいる最中に発生しました。壁際に置かれていた鋭い矢のような武器が、突然ひとりでに飛び出し、席を立った「ある人物」をめがけて突き進んだのです。参加者の見立てによれば、使われたのは「毒矢」だといいます。この際、矢に毒が塗られていたことも確かに問題ですが、「なぜ置かれていた矢が突然、人を狙って飛んでいったのか?」という点のほうが大きな謎でした。金田一くんも、矢があった場所の周辺に特別なしかけがあるとは確認できていません。本当にポルターガイストの仕業だったのでしょうか。第1の事件を受け、壮麗館から脱出を試みたメンバーたち。しかしその目の前で、唯一の脱出ルートである吊り橋が燃え落ちてしまったのです。立て続けに起こる不可解な出来事に、金田一くんはなんとも言いようのない思いを抱えながらも、参加者の一部に「因縁」があるのではないかと感じていました。果たして今回の参加者たちは、過去にどんな出来事と関わっていたのでしょうか。そしてそれは、この壮麗館での事件にどう結びついているのでしょうか。第1の事件も吊り橋の件も、金田一くんは「金田一少年の事件簿」シリーズを通じて一貫して語ってきた言葉――「怪奇現象なんかじゃなく、人が仕組んだトリックだ」――という趣旨のセリフを今回も口にしています。壮麗館の事件でもその信念を示したのです。その姿に、まりんちゃんは心をときめかせていたようでした。そして現場検証のシーンで、金田一くんは「しっくいの壁が崩れて落ちたくず」を発見します。この時点で彼は、第1の事件のトリックにすでに目星をつけていたのです。さらに、少なくとも第1の事件や直前の不可解な現象については、3つのキーワードを手がかりにすれば、ほとんど説明がつくと考えていました。その3つとは――「水」「テグス」そして「ある金属」でした。たとえば、「水」と考えれば、蝋燭の炎が灯ったことも説明できるのではないでしょうか。「いやいや、水でしょ?水で蝋燭なんかつくはずないでしょう」と思われるかもしれません。ですが、少しだけ解釈を広げてみてください――。(ポイント2) 密室トリックを崩す「困難の分割」第2の事件の被害者が怯えるように口にしていたのは、「月森ちはや」という人物の名前でした。この人物の周囲では過去に何があったのでしょうか。その被害者は、なぜか開いた扉に誘われるように部屋の外へ出てしまいます。その頃、下の階にいた金田一くんたちは、上から響く謎のドタドタという音を耳にするのです。不審に思って音の鳴っていた方へ向かったときには、すでに第2の事件が起こった後でした。しかも、窓などの状況からして、第2の事件は「密室」で発生したと考えられました。しかし、このトリックを打ち破るヒントがあるとすれば、それは金田一くんとまりんちゃんの朝のやりとりの一コマに隠されていたのです。金田一くんによれば、部屋によっては鍵がかかっていない場合もあるとのことでした。そして第2の事件の現場で彼が目にしたのは、割れた食器の数々。その中の一つを見つめた金田一くんは、「困難の分割」というキーワードを口にしたのです。この「困難の分割」という言葉は、「金田一少年の事件簿」でも何度か登場してきた重要な発想でした。果たして今回の第2の事件と、どのように関係しているのでしょうか。お皿の割れ方から、金田一くんはいかにして「困難の分割」という発想にたどり着いたのでしょうか。(ポイント3) 美雪ちゃんからのメッセージ第3の事件は、朝を迎える頃にはすでに起こっていました。参加者の中のある人物が、朝になっても起きてこないことを不審に思った金田一くんたちは、その部屋まで呼びに行くことにしたのです。すると、釘や板で内側から封鎖されていた部屋の中に、第3の被害者が横たわっていました。現場を確認した金田一くんは、「状況が揃い過ぎていること」に対して強い違和感を覚えます。まるで「事件が発生するのにふさわしい舞台装置が整っていた」と言わんばかりの状況だったのです。そして第3の事件、さらにはすべての謎を解く決め手となったのは、意外にも「美雪ちゃんからのライソ」――つまり携帯へのメッセージでした。ただし重要なのは、美雪ちゃんからのメッセージが「あった」ことではありません。むしろ、「無かった」ことこそが謎を解く鍵だったのです。【4】事件のキーパーソンこの事件のキーパーソンとして、私はあえて「白鳥麗桜(しらとり・れお)」を挙げたいと思います。立場上仕方がない部分もあったのでしょうが、彼女はしきりにイベントの中断を嫌がり、継続させようとしていました。また、イベントの段取りを金田一くん&まりんちゃんコンビに任せたり、ポルターガイスト疑惑が持ち上がった際には金田一くんに圧力をかけたりもしました。その一方で、佐熊に対してはドキッとさせるような接し方を見せる場面もありました。こうした切り替えの速さは、イベント担当者として(現場での責任者でもあったのでしょうか)なかなかの手腕とも言えるのかもしれません。そしてもう一人、キーパーソン以外で注目しておきたい人物がいます。それは「栗原チャールズ達郎(たつろう)」です。彼は電報堂において白鳥たちの上司にあたり、スコットランド出身で、しかも不動産会社からの転職組という肩書きを持っていました。私は、この栗原チャールズ達郎という人物が、この先の事件にも再登場してくるのではないかと感じて仕方がありません。栗原の今後の活躍に、ぜひ期待したいと思います。【5】まとめ(感想/残った謎/今後に繋がりそうな話)この事件では、まりんちゃんと電報堂の白鳥麗桜(しらとり・れお)とのやりとりも注目ポイントです。金田一くんのだらしない部分を補うべく、常にきっちり準備をしているまりんちゃんに対して、白鳥が軽くあしらうような描写がいくつか見られました。立場の異なる二人のやり取りが、妙にリアルさを感じさせてくれます。また、誰とは言いませんが、この事件に登場した人物の中には「このキャラ、あのベテラン俳優さんがモデルでは?」と思わされる人物もいます。「この人のことかな?」と思った方は、ぜひコメントで教えてください。犯人の正体とは無関係なので、正解発表も検討中です。次に、37歳になった金田一くんの様子についてもいくつか触れておきたいと思います。事件そのもののポイントになるかは別として、壮麗館にはさまざまな種類のワインが並んでいました。その中の1種類について、ある参加者が「ネットで買っても30万はする」と口にした場面では、金田一くんが心の中で「俺の給料より高い」と驚いていました。こうした描写からも、社会人としての苦労が垣間見えるのです。さらに今回の事件で新たに判明した「大人になった金田一くん」の一面があります。それは謎解きのシーンで、彼がマジックのヒントを電子書籍でダウンロードしていた、という部分です。そして、みんなの前で「突然燃え始めた蝋燭」と「燃えた吊り橋」の謎を解き明かし、そこから名ゼリフにつながる「営業スマイル0円」を披露しました。この場面は必見です。また、壮麗館の物語の中で、何度か「訴えかけるような声」が登場しました。事件そのものに無関係なはずはなく、実際には動機の部分に深く関わっており、最後にその意味がしっかり回収されます。中盤では、参加者たちがそれぞれの部屋で時間を過ごす中、意味深なシーンも描かれました。特筆すべきは、読者モデルの花塚衣舞(はなつか・いぶ)の背中にあった傷のような痕跡や、画家の鹿野美雨(しかの・みう)がスケッチブックに描いていた「壁から手だけを突き出している人」の絵です。さらに、ルポライターの佐熊が見ていた過去の雑誌記事は、『雪鬼伝説殺人事件』の鯖木を思い出させるようでもありました。そして、事件の動機のカギとなりそうなのが「ある2人の会話」です。一見接点がなさそうに見えた二人ですが、そのやり取りからは、これまでの被害者や別の登場人物までもが過去の出来事に関わっている可能性を示唆していました。5年前、月森ちはやという人物に何が起こったのか。そして、事件を前に怯える彼らは、その出来事にどう関わっていたのでしょうか。また、この事件の参加者が集められた理由にも注目です。「ある2人の会話」から、唐崎夫妻を除く一部のメンバーは初対面ではなく、さらにその中にはイベントに招待された理由をなかなか明かそうとしない人物もいました。そのあたりは、被害者となった人たちも同じ気持ちを抱えていたのかもしれません。最後に一つだけ、この事件の終わり方に関して意見を述べたいと思います。それは――「七瀬美雪ちゃん以外、金田一くんのことを【はじめちゃん】って呼ぶの禁止!!!」