こんにちは! いつもご視聴いただき、ありがとうございます!金田一シリーズの事件ごとの感想動画。今回ピックアップするのは、コチラです!「露西亜人形殺人事件」【1】作品のあらすじ事の発端は、佐木くんが勝手に開設した『金田一はじめ探偵事務所』のホームページでした。 ある日、そこになんと探偵依頼が飛び込んできます。依頼主は、あのいつきさん!金田一くんたちが、指定された大手出版社・常談社(じょうだんしゃ)へ向かうと、そこで待っていたのはいつきさんの知人である編集者・宝田光二(たからだ こうじ)でした。 しかし、この宝田、なんだか妙に落ち着きがありません。 それもそのはず。彼は今回の舞台となる『露西亜館(ろしあやかた)』の主、ミステリー作家・山之内恒聖(やまのうち こうせい)の遺産相続候補者に、『なぜか』選ばれてしまったというのです。依頼の内容は、宝田が正式な相続人になるためのゲームに協力してほしいというもの。 後に美雪ちゃんたちと共に露西亜館へ向かうことになりますが、この時すでに、金田一くんは例えようのない不吉な予感を感じ取っていたのでした……。【2】事件の主なポイント山之内の遺産、その謎を解く暗号の鍵となったのが、5体のロシア人形です。第1バイオリンのコンスタンチン、第2バイオリンのターニャ、ビオラのオリガ、チェロのエミール、そしてコントラバスのイワン。 この先の事件は、不気味なことにこの5体の人形に見立てて起こっていくことになります。ちなみに、それぞれの人形に対応するキャラクターは以下の通り。 第1バイオリンが犬飼貴志、第2バイオリンが梅園薫、ビオラが幽月来夢、チェロが宝田光二、そしてコントラバスが神明忠治(じんめい ただはる)。あらかじめ言っておきますが、この配役自体は真犯人の正体とは一切関係ありませんので、そこはフラットに見てOKです!(ポイント1)ロシア人形の見立ての理由第1の事件は、山之内の遺産相続候補者たちへのビデオメッセージが流れた直後に起こりました。ここでの注目ポイントは2つ! まず、『第1の被害者が人形に対して抱いた違和感』。 そしてもう一つが、『5分遅れていた金田一くんの時計』です!この時計に関しては、『なぜ5分の差がついていたのか?』という理由も重要なんですが……実はもっと不思議なことがあるんです。 後になって判明するんですが、第3の事件が起きた後に再び時間を確かめると、なぜか時計の塔の時刻とハッキリ揃っていたんですよ! 遅れていたはずなのに、一体なぜ……?また、第1の事件現場には、被害者に対応した露西亜人形が1体置かれていました。 ところが、その後元々の人形置き場に戻ってみると、残りの4体の人形は全てなくなっていたんです。(ポイント2)厳重すぎるマスターキー第2の事件は、第1の事件を受けて全員が警戒を強めていた矢先に起こりました。 なんと、犯人である『指揮者(コンダクター)』が密室を破って侵入してきたのです!ここで重要になるのが、金田一少年シリーズではおなじみの『マスターキー』。 今回の管理体制は異常なほど厳重です。 まず、キーストッカーの鍵は執事の田代しか持っていない複製不可能なもの。 マスターキー自体も特殊素材の紐で繋がれて切断不可、さらに無理にストッカーを壊そうとすれば警報が鳴るという徹底ぶり。 鍵を束ねるリングが『理科の実験で使う丸型フラスコ』のような形状をしているのもポイントですね。普通に考えれば持ち出し不可能な状況ですが、金田一くんは真相編で、この何重ものセキュリティを『意外な方法』で突破したトリックを暴くことになります。そして翌朝、金田一くんたちを襲った『異常な眠気』。 『体が石のように重い』と言いながら起きてきた彼らに何があったのか? その眠気を吹き飛ばしたのが、第2の被害者の発見でした。時を同じくして、時計塔には2体目の露西亜人形が戻されていたのです。被害者の発見直後、ローゼスが重要な証言をします。 この館のオーナーは、ユーリ・イワノフという奇術士だったと。 そのため、館には気づきにくい仕掛けが隠されている可能性が浮上してくるのです。(ポイント3)高遠遙一との謎解き勝負第3の事件は、マスターキーのキーストッカーの鍵をローゼスが管理している状況で発生しました。実質的な『密室』です。 当然、犬飼は『ローゼスが睡眠薬を飲んだフリをして犯行に及んだ』と異議を唱えますが……意外なことに、金田一くんはこれをキッパリ否定するんです。おそらくこの時点で、金田一くんはローゼスの正体が高遠だと悟っていたはず。それでも個人的な感情ではなく、客観的なトリックの矛盾点から彼を擁護した点は見逃せません。そしてついに正体を現した高遠との真っ向勝負! 真っ先に自分に罪をなすりつけようとした犯人を許さない高遠に対し、金田一くんは『自分が先に謎を解いたら犯人の命を助けてくれ』と取引を持ちかけます。 しかし、金田一くんは犯人の目星はついているものの、最難関である『第3の事件の密室トリック』の糸口が掴めない……。既に解き明かしている高遠に対し、どう挑むのか?ここからの展開は、他の事件とは大きく異なります。 お決まりの『謎はすべて解けた』の直後、まるでそれを待っていたかのように動く高遠。さらにその直後には、第4、第5の事件が起こったかのような描写が……?この一連の流れにはどんな意図があったのか。そして、なぜ金田一くんは『あの人物』が犯人だと気づけたのか。 異例づくしの解決編は、ぜひコミックス本編で確かめてみてください!【3】事件のキーパーソンこの事件の冒頭で、高遠に力を貸していたと思われる女性、それが幽月来夢(ゆづき らいむ)です。幽月は高遠の仮面の下の素顔を知っており、高遠の方も彼女には恩を感じている様子。 中盤では、高遠自身が彼女のことを『逃亡生活に力を貸してくれた友人』と呼んでいました。しかし、仮面の男『スカーレット・ローゼス』と名乗っている彼を、指名手配犯だと理解して接しているあたり……幽月の立ち位置もかなり気になりますよね。 彼女は本当に、ただの挿絵画家なんでしょうか?そして物語の中盤、幽月の家庭環境が明らかになります。 詳細はぜひコミックスで確認してほしいのですが、キーワードはずばり『火災』!不思議なことに、高遠に縁がある人物や、彼を支援していた人物って、かなりの割合でこの『火災』というキーワードに関わっているんですよね……。【4】まとめ(感想/残った謎/今後に繋がりそうな話)露西亜館を訪れた金田一くんたちを出迎えたのは、執事の田代富士夫(たしろ ふじお)。 名前を名乗った時の『あの名探偵の…』という反応、以前から知っていたような口ぶりでしたね。 もし『金田一37歳の事件簿』に登場するとしたら彼は82歳。再登場の可能性はゼロではないですが、深掘りするのは考えすぎでしょうか(笑)。亡き主人・山之内は、生前から遺産相続について細かく準備していたようです。 送迎ボートを返して孤立させたり、宝田や隣人の高校生・犬飼など、本人たちも『どういうわけか』と首をかしげるような人物を候補者に選んだり……。さて、事件の最大のヒントはやはり『5体のロシア人形』です。 1個1個ではなく、5体揃った状態を眺めた時に感じる『違和感』。 ネタバレにならない範囲で言うなら、『あるもの』を基準に作られていた人形を、『実際のとおり』に直してみる。これが暗号解読の鍵でした。事件の動機には『遺産(金)』が絡んでいましたが、ラストで逃走した高遠が犯人に残した『ある言葉』……これ、のちに描かれる『ある事件』の犯人と重なるんですよね。ここはまた別の動画で掘り下げたいと思います!事件解決後、金田一くんが『ある人物』と話すシーンは切なかったですね。 もし犯人が、この人物の想いを知っていたら、事件は起きなかったかもしれない……。 この『ある人物』に関しては、20年後の世界でも再登場の可能性がありそうな雰囲気を感じました。ラストは東京の公園で、金田一くんが『ある原稿』を読み、再会を果たすシーン。 そこで放たれた『いつもと違う決め台詞』。 事件は終わりましたが、どこか不穏な謎を残したまま幕を閉じる、とても不思議な後味の作品でした。