「金田一を語る人」の今回のテーマは「【金田一少年の事件簿】全巻持ってるファンがもしも犯人だったら実行したくないトリックBest5」 です。金田一ファンの皆さん!皆さんは過去に「このトリックを自分が実行するとしたら、嫌だなぁ…」 という視点で、事件を見たことはあるでしょうか? 「すごいと思ったトリック」とか。 「怖いトリック」とか、色々ありますよね。 でも「自分で実行するなら」という視点は、意外と持ったことが少ないのではないでしょうか?今回の動画は、金田一少年の事件簿を全巻持っている私が選んだ、 「自分が犯人なら、実行したくないトリック5選」 と題しまして、過去の事件から特に、やりたくないトリックを5つ選びました。分かってます。分かってますよ。「そもそも、全部やっちゃダメ!」全部、想像の中の出来事としてお考えください。なお今回の動画は、2022年夏に小鳥遊チャンネルさんで実施されていた企画に関しての、私の投票内容とその投票理由をご紹介する物です。 ここから先はネタバレになりますので、くれぐれもご注意ください。【1】部屋のドアを溶かして密室を破ったトリック(錬金術)「鍵屋さんの立場を考えなさい!」錬金術の事件では、ある人物の部屋に入り込むために「ドアの金属」を熱で溶かすという、驚愕のトリックが使われました。初めて真相編でこの仕掛けを読んだ時は、「もはや鍵をかけておく意味がない!」と衝撃を受けたほどです。さらに注目したいのは、犯人が玲香ちゃんにだんだんと疑いがかかるように仕向けていった点だけでなく、その裏に隠された「事前準備」の多さです。現場の下見や、ドアの金属を溶かす練習など、金田一くんの推理によれば犯人には壮絶なトレーニングがあったことがうかがえます。もちろん、ドアを溶かすトリックだけがこの事件のすべてではありません。しかし、この仕掛けがなければ錬金術の事件がこれほど強烈なインパクトを残すことはなかったでしょう。同時に、このトリックと並行して展開される出来事からは、「金田一くんの世界における芸能界の怖さ」をも感じさせられる事件だったと思います。【2】氷橋(雪夜叉伝説)「そもそも、本当に実現可能なのか?」雪夜叉伝説の事件では、氷室画伯邸の本館と別館を行き来する時間を大幅に短縮してアリバイを確保するためのトリックが使われました。堂本剛くん主演のドラマでも、冬のスペシャルとしてこの事件が放送されており、そこでも「氷橋」を使ったトリックが描かれていました。ただ、ドラマならではの演出として、何らかの「補強」のようなものが加わっていたのではないかとも感じます。実際の現実世界で考えてみると、本当にワゴン車1台を支えられるほどの強度を持つ氷橋を作ることができるのか、さらに仮に車が乗れたとしても氷の上でスリップせずに向こう側まで渡り切れるのか、という疑問が残ります。私自身、雪や寒さには比較的慣れているつもりです。その立場から言わせてもらうと、十分な幅を持たせて、なおかつ相当分厚い氷で橋を作り、ゆっくりと慎重に渡らなければならないと思います。そうしなければ、逆にトリックの存在自体が露呈しかねない、大きなリスクを伴う仕掛けだったのではないかと個人的には考えています。【3】ジェントル山神の死体移動トリック(魔術列車)「最強のライバル、いきなりの作業量!」地獄の傀儡師・高遠遙一が初登場した事件は、連載の時系列上で高遠が初めて見せつけたトリックだと言えます。ただ、このトリックのポイントは「作業が多すぎる」という点にあります。「電車内で山神を…」という部分だけでなく、トレイン急便のカバンのパッケージを開け、自分が持っていたカバンと入れ替えるなど、人目につかないように進めていくのは困難を極めます。そもそも、あらかじめカバンをトレイン急便で送っておかなければならず、さらに事前に警視庁の明智警視宛にマリオネットを送る作業も必要でした。その時点で「もう後戻りはできない」という状況に追い込まれていたとも言えるでしょう。改めて振り返ると、このトリックを成立させるには、高遠のような「肝の強さ」がなければ到底実現できなかったのではないかと感じます。【4】橘の書斎から足跡を残さず帰るトリック(金田一少年の●人)「バラエティでもイジられた!」金田一少年の事件簿の歴代トリックの中でも、特に読者や視聴者から大きな反響を呼んだものの一つが、「金田一少年の●人」に登場する、足跡を残さずに書斎から立ち去るトリックです。このトリックの凄さは、「ドアノブを足場にする」という発想の転換にあります。しかも注目すべきは、人気バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』の企画内でも取り上げられたという点です。「金田一少年の事件簿のトリック、アクロバティックすぎてほぼSASUKE説」という企画で紹介され、実際にSASUKEに参加経験のある方がこのトリックに挑戦していました。見た目的にはかなり突飛なものではありますが、氷橋やドアを溶かすといったトリックに比べると「こういうものかもしれない」とイメージしやすいのも特徴かもしれません。原作では、犯人はこのトリックを用いて足跡を残さず立ち去り、その結果、金田一くんに罪をなすりつけることに成功しています。ただ、例えば長島警部あたりが現場検証でドアノブを調べたときに、「指紋はなかったけれど、靴の泥のようなものが付着していました!」という展開にはならなかったのでしょうか。この点については、トリックの巧妙さとは別に「ちゃんと現場を調べてよ!」とツッコミを入れたくなる部分でもあります。【5】Monsterの巨体錯覚トリック(怪奇サーカス)「炎よりも難しいのは、脱出!」怪奇サーカスの事件で印象的だったのは、金田一くんたちが部屋の足元にある通気口から上を見上げたときに現れた「巨大なモンスター」のトリックです。炎の演出もありましたが、正直なところ暑ささえ我慢できれば大きな要素ではなかったのではないかと個人的には感じています。それよりも難しかったのは、「子供しか通れない通気口から外へ出る」という脱出の部分でした。この事件の推理に関しては、「実際に何が起こっていたのか?」の見当さえつけば、「それを実行できるのは…」と一気に犯人を絞り込むことができるはずです。とはいえ、模造紙で作った錯覚の仕掛けと、この通気口を使った脱出を短時間でこなさなければならない点を考えると、実行にはかなりの忙しさと準備が必要だったのではないかと思います。いかがでしょうか?皆さんは、金田一少年の事件簿の過去の事件で、 「これは実行したくない」 というトリックはありますか?