%3Ciframe%20width%3D%221280%22%20height%3D%22720%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FFPkls0gqxl8%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E「金田一少年の事件簿」「金田一37歳の事件簿」の事件を振り返る感想動画シリーズ。今回ピックアップするのは、「悲恋湖伝説殺人事件」です。「悲恋湖伝説殺人事件」は、閉ざされたリゾート施設を舞台に、脱獄した死刑囚「刀丸猛人」の影が参加者たちを恐怖に陥れる事件。そして物語の裏には、3年前に起きた「オリエンタル号沈没事故」が大きく関係しています。今回は、事件のあらすじから3つのポイント、キーパーソン、金田一くんと美雪ちゃんたちの関係、そして事件を読み返して感じたことまで整理していきます。※この記事では、事件の真相や犯人に関するネタバレを含みます。1.事件のあらすじ物語の舞台は、夏休み明けの9月。美雪ちゃんの従兄・橘川茂から、ある話を持ちかけられます。それは、長野県にある悲恋湖リゾートのモニターツアーへの参加。しかも橘川の代役として、男友達と一緒に参加してほしいという話でした。その話を聞き耳を立てていた金田一くんが、当然のように参加することになります。そして、悲恋湖リゾートの集合場所に到着した一行。そこには、美雪ちゃんが顔見知りの先輩として知っている人物もいました。その名前に、金田一くんも何やら聞き覚えがある様子。ここから、悲恋湖での事件が始まっていきます。2.事件の大きな特徴「あの話」が参加者を集めた悲恋湖キャンプ場へ向かう途中、金田一くんが橘川の代役として参加していることが、参加者たちに知られてしまいます。しかし、周囲の人たちの優しさもあって、金田一くんが帰らされることはありませんでした。そんな中で、参加者の一人・香山聖子が口にしたのが、「あの話」というキーワード。実はこの「あの話」こそ、多くの参加者が今回のリゾート村モニターツアーに参加した理由につながっていました。そして、その背景にある出来事が、悲恋湖の事件そのものにも大きな影響を与えていきます。脱獄した死刑囚・刀丸猛人初日の夜。悲恋湖のメンバーが食事をしながら盛り上がっていたところ、ラジオから恐ろしいニュースが流れてきます。それは、死刑囚・刀丸猛人の脱獄でした。参加者たちはそのニュースに驚き、それぞれのコテージへ戻ろうとします。ところが、その直後に第1の事件が発生。果たして犯人は、本当に脱獄した刀丸猛人なのでしょうか。そして翌朝。朝食の席に、前夜の第1の事件の被害者が突然姿を現します。ここで、いつき陽介が口にした、「ジェイソン」という言葉が、物語の大きな謎へとつながっていきます。3.事件の3つのポイント① ジェイソンの行動の不思議キャンプ場から脱出するための唯一の道だった吊り橋が燃やされ、外部への道が断たれてしまった夜。それでも脱出しようとした、ある人物に第2の事件が襲いかかります。しかし、この事件で特に気になるのが発見現場です。第2の事件が発生したのは、間違いなく森の中。ところが、金田一くんたちが第2の被害者を発見したのは、ロッジの部屋の中でした。さらに、部屋の中は家具や道具がめちゃくちゃに壊されている一方で、食料だけは手つかず。長い距離を移動してきたはずの「ジェイソン」が、なぜわざわざロッジまで移動したのか。そして、なぜ発見現場がロッジだったのか。「犯人は何のために、ここまで遺体を移動させたのか?」という視点で考えると、事件の見え方が変わってきます。② なぜ黙っていた!? 湖のボート第2の事件が起こり、参加者たちが恐怖と疲労で追い詰められていく中、金田一くんたちは湖にボートが設置されていることを知ります。ただし、正確には、「複数の参加者がボートの存在を知っていたのに、誰も金田一くんたちに教えていなかった」という状況でした。ここで気になるのが、「なぜ、ボートの存在を黙っていたのか?」ということ。そして、そのボートを使って外へ助けを求めるために、ある人物が名乗り出ます。しかし、それが第3の事件のきっかけとなってしまいます。「ある」ではなく「ない」に注目第3の事件を考えるときには、事件現場の状況を振り返ることが重要です。さらに、第3の被害者が事件の前と後でどう変わっていたのか。ここにも重要なポイントがあります。「何かがある」という視点だけではなく、「本来あるはずの何かが、なくなっている」という視点で探してみると、事件の謎に近づきやすいかもしれません。③「カルネアデスの板」悲恋湖の事件の動機について思い当たることがあり、それを金田一くんと美雪ちゃんに伝えたのが、医師の甲田征作です。甲田が第2の事件の後に残した重要なキーワード。それが、「カルネアデスの板」でした。甲田は最初、この言葉だけを金田一くんたちに伝えて去ります。しかし、第3の事件の後、改めてその続きを語ることになります。ここから、「一体、誰が、どんな思いでこの事件を起こしたのか?」という、事件の動機の核心へ近づいていきます。オリエンタル号沈没事故事件を考えるうえで重要なのが、参加者たちの多くが語っていた3年前の「オリエンタル号沈没事故」です。金田一くんは、一人ひとりへの聞き取りを進めながら、参加者たちの共通点を探していきます。そして、その共通点に気づくきっかけとなったのが、後に金田一シリーズの準レギュラーとなるいつき陽介でした。いつき陽介は仕事上のペンネーム。本名が、「樹村信介」であることが分かったことで、金田一くんはあることに気づきます。「ジェイソン」が狙っている人物と、3年前のオリエンタル号沈没事故。この2つがどうつながっているのか。そこが事件の核心となっていきます。第4の事件と「なぜ知っていたのか?」第4の事件は、被害者が金田一くんと顔を合わせてから、わずか数十分のうちに発生します。ここで解決への手掛かりになるのが、「荒らされた現場で、何がどうなっていたのか」という点。さらに、「なぜ犯人は、それを知っていたのか?」という疑問も重要です。犯人が情報を得るために使った手段が、逆に犯人の足取りをつかむ決定的な手掛かりになったともいえるでしょう。4.アリバイ確認は本当に必要だったのか?悲恋湖の事件では、途中で何度か参加者たちのアリバイを確認する場面があります。ただ、「悲恋湖の事件では、アリバイ確認にそれほど大きな意味はなかったのでは?」とも感じます。実際、極端に不自然な状態だった参加者は見当たりません。さらに物語の途中で、犯人はある理由から、非常に強固なアリバイを手に入れることになります。そのため、アリバイを一つずつ確認して犯人を絞り込むというより、別の視点から事件を考える必要があったのではないでしょうか。5.事件のキーパーソン河西さゆり悲恋湖の事件でキーパーソンとして挙げたいのは、河西さゆりです。河西は金田一くんたちと同年代の高校生。金田一くんを見つけるとフレンドリーに接してきたり、事件の中で金田一くんと美雪ちゃんの関係に大きな影響を与えたりします。金田一くんを振り回す河西序盤の吊り橋のシーンでは、初期の「金田一少年の事件簿」らしいお色気要素も含め、金田一くんにとってはかなり「しょーもない」展開が描かれます。その後も、「金田一くんって美雪ちゃんの彼氏なの?」といった雰囲気で美雪ちゃんの気持ちを揺さぶってきます。こうした言動は、後に登場する速水玲香ちゃんにも少し似ています。そのため、これはあくまで当チャンネルの見解ですが、「もしかすると河西を、後のストーリーでも美雪ちゃんのライバル的なポジションで登場させる案があったのでは?」と思ってしまうこともあります。もちろん、これは作中で明言されていることではありません。結果的に、美雪ちゃんをめぐる恋愛面のライバル的ポジションは、アイドル歌手の玲香ちゃんが担うことになりました。美雪ちゃんとの関係にも影響河西は事件の恐怖から、金田一くんに抱きついてしまう場面もあります。そして、それを少し離れたところから見ていた美雪ちゃんが誤解してしまう。金田一少年の事件簿全体を振り返っても、ここまで金田一くんと美雪ちゃんの関係を揺さぶったキャラクターは珍しいのではないでしょうか。一方で、その後には河西がいつきさんと部屋で一緒に過ごしていたことも明らかになります。そのときの河西の表情も含め、なかなか意味深なキャラクターでした。6.読み返して感じたこと「いいとも」「鬼平」「ウゴウゴルーガ」夏休み明け、クラスメートから「夏休みに何をしていたの?」と聞かれた金田一くん。そこで、よく見ていたテレビ番組について、「いいとも」見て「鬼平」見て「ウゴウゴルーガ」見て――と答えています。当時の時代感が非常によく出ています。特に「笑っていいとも!」は、今の若い世代からすると知らない人も増えている番組。2022年当時でも放送終了から8年が経過していました。こうした時代の変化を感じるのも、昔の作品を読み返す面白さですね。7.金田一・美雪・遠野の三角関係悲恋湖の事件では、金田一くん、美雪ちゃん、そして遠野の三角関係も大きな見どころです。場合によっては、もう一人を加えた「四角関係」と言ってもいいかもしれません。他の事件以上に、金田一くんや美雪ちゃんの心情が具体的に描かれています。金田一くんが美雪ちゃんを誘い、2人きりで湖を見に行こうとします。ところが周囲の動きも重なり、結局は複数人で行くことに。しかも美雪ちゃんは遠野と2人並んで歩いていくことになります。金田一くんの思いが空回りしてしまう、なんともモヤモヤする展開です。それでも美雪ちゃんが呼んだ名前は……そんな中盤、今度は美雪ちゃんにピンチが訪れます。金田一くんも遠野も、それぞれ美雪ちゃんを心配して名前を呼びます。しかし、美雪ちゃんがピンチの中で呼んだ名前は、「はじめちゃん……」でした。ここは、1人の金田一ファンとして少し安心してしまうところです。8.悲恋湖リゾートという「閉ざされた空間」事件の舞台となった悲恋湖のロッジやコテージは、かなりの自然の中にあります。最寄り駅からバスに乗り、さらにリゾートの駐車場から自然保護エリアを5kmほど歩いて、ようやく到着する場所。敷地も非常に広く、横浜市ほどの大きさとされています。しかも、そこへ向かうには古い吊り橋を渡らなければなりません。翌年春オープン予定のリゾート施設という設定を考えると、「この橋、改修しなかったのかな?」とツッコミを入れたくなるところではあります。ただ、そこはあまり深掘りしないことにしましょう。9.初登場のいつき陽介悲恋湖の事件で初登場し、その後の金田一シリーズに何度も登場することになる人物。それが、フリーライターのいつき陽介です。誰にでも気軽に話しかけられる明るさや、コミュニケーション能力の高さは、初登場時から健在。一方で、現在のいつきさんを知ってから改めて読むと、「最初の頃って、こんな感じだったんだ……」と意外に感じる部分もあります。いつきさんの「孤立無援」事件のトリックとは直接関係ありませんが、印象に残るのが金田一くんといつきさんの言い合いです。当時のいつきさんの態度を気にした金田一くんが忠告すると、いつきさんは、「今までずっと孤立無援で生きてきた」と語り、自分一人でも生き残る自信があると豪語します。現在のシリーズで見られる温和な印象とは少し違う、若き日のいつきさん。彼がライターとして仕事をするようになった経緯などまで考えてみると、なかなか興味深い人物です。10.「携帯電話とか持っとらんのか!?」悲恋湖の事件では、時代を感じさせる描写も多くあります。例えば、不動産会社社長の香山三郎が、ツアーコンダクターの九条章太郎に、「携帯電話とか持っとらんのか!?」と尋ねる場面。今ならスマートフォンを持っているのが当たり前ですが、当時はこうした会話が自然に成立していました。しかも旅行会社からは、「ツアー終了までは、こちらから連絡しない限り誰もやってこない」という状況。まさに、ミステリーにはうってつけの閉ざされた空間です。ちなみに、これは完全な余談ですが、「九条」という名前は、参加者からいろいろ文句を言われる「苦情」と掛けているのでは?とも思ってしまいます。11.犯人に向けた金田一くんの言葉悲恋湖の事件で特に印象的なのが、真相編で犯人の正体が明らかになった後、金田一くんが犯人に問いかける場面です。「(ネタバレ防止のため省略)が本当に幸せになれたと思うのか!?」「こんなことをして(ネタバレ防止のため省略)がよろこぶと本気で思ってるのかよ!?」この言葉には、事件の動機そのものに対する金田一くんの怒りや悲しみが表れています。単純に、「人を殺したから許せない」だけでは終わらない。犯人が「大切な人のため」に取った行動だからこそ、金田一くんはその行動の意味そのものを問いかけています。12.事件の結末と「黒死蝶」へのつながり最後に、少し先の事件にもつながる話を。悲恋湖の事件では、犯人が美雪ちゃんにある人物の姿を重ねる場面があります。しかし、そのまま美雪ちゃんを通り過ぎ、建物の外へ出ていきます。原作コミックスの描写だけを見ると、ここが金田一くんを含む悲恋湖のメンバーが犯人の姿を見た、最後の瞬間とも考えられます。そして、その直後にナレーション的に示されるのが、「ついに見つからなかった」という事実。この描写だけを考えると、「犯人は何らかの方法であの場所から脱出し、その後の『黒死蝶殺人事件』につながっていったのでは?」という可能性を想像することもできます。もちろん、これはあくまで原作の描写から考えられる一つの見方です。このあたりは、今後「黒死蝶殺人事件」に登場する「あの人物」の描写と合わせて、改めて考えてみたいところです。まとめ今回は、「悲恋湖伝説殺人事件」を改めて振り返りました。この事件の大きなポイントをまとめると、① ジェイソンの行動森で起きた事件なのに、なぜ遺体はロッジで発見されたのか。② 湖のボート脱出手段になり得るボートの存在を、なぜ複数の参加者が黙っていたのか。③ カルネアデスの板3年前のオリエンタル号沈没事故と、悲恋湖の参加者たちの共通点が事件の核心へつながっていく。そして、事件そのものだけでなく、金田一くん・美雪ちゃん・遠野の三角関係河西さゆりの存在感初登場時のいつき陽介当時のテレビ番組や携帯電話事情閉ざされたリゾートという舞台犯人の動機と「幸せ」をめぐる金田一くんの問い「黒死蝶」へつながる可能性など、読み返してみると気になるポイントが非常に多い事件です。特に、悲恋湖の事件を「黒死蝶」まで含めて考えると、犯人のその後についてもう一度考えてみたくなるところがあります。皆さんは「悲恋湖伝説殺人事件」で、どの場面が一番印象に残っていますか?「ここが怪しいと思った」「この人物が好きだった」「この伏線が気になった」など、ぜひコメントで教えてください。%3Ciframe%20width%3D%221280%22%20height%3D%22720%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FFPkls0gqxl8%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E